私が遊戯王を辞めた理由

スポンサーリンク
日記

私はかつて決闘者デュエリストだった。

始まりは小学校3年生。担任の先生が学校が休みの日に遊戯王大会を勝手に開いていたので(いわば学校にもコナミにも通達していないであろう完全野良の超非公式大会)それに参加したのがきっかけだ。貸してもらったカードと直前にパックを買ったカードを使ってルールを教えてもらいながらプレイした。それが楽しくて楽しくて一瞬ではまってしまった。

それからというもの第二次成長期からは有り金と時間のほとんどをすべてカードにつぎ込んだ。

金さえあればパックやカードを買い、寝る間も惜しんでゲームでのデュエルやひとりデュエル、詰めデュエル、デッキ構築、情報収集などに時間をつぎ込んだ。こんなに楽しくいつまでも続くであろうコンテンツに飽きるなんて思いもしなかった。

大学生になった時、遊戯王以外にも楽しいことが沢山出てきたので、それなりに熱は冷めていたが、やはり昔見ていたアニメの劇中で登場する強すぎるカードがOCG化されたらやはりテンションが爆上がりしてつい買ってしまうなんてことも少なくなかった。

しかし、私はある日きっぱりと遊戯王から足を洗う日が来たのだ。

その日、私は友人と名古屋駅近くのカードショップへと向かった。

めちゃくちゃ重かったので宅配買い取りを知っていたら迷わず使っていただろう。

いつもどおり、一枚10円だが100円だかするカードの山から欲しいカードをサーチして、脇に置いていた。

眼鏡をかけたチャラいがケンカの弱そうな男が近づいてくる。

私は気にも留めずサーチを続ける。そしてピックアップしたカードがどんどん山積みになっていく。

その私がサーチしたカードの山をその眼鏡の男は何のためらいもなく、何の一声もなく勝手に漁り始めたのだ。そしてその男は「いいカード見っけ~」といいながらそのカードを手に取ってレジへと向かってしまったのだ。

私はあまりにも非常識で突然のことだったので「それは私が選んだカードです」と言えず。カードを半ば奪われたのと咄嗟に反応できなかった自分のやるせなさで烈火のごとく怒りがこみあげてきて、その男を直ちにブチ〇さないと気が済まなかったが、臆病な自分は結局何もできなかった。

もちろん私にも非があるのだろう。商品を買うまでは私のモノではないのだから。

だがたとえ私が悪かろうがなかろうが、その男のせいで私は一気に遊戯王への熱が冷めた。カードに罪はない。もちろんコナミにも、作者の高橋先生にもだ。だがその一人の横暴で無礼な行動のせいで私は今後一切遊戯王と関わるのをやめようと誓ったのだ。悔し涙を心の中で流しながら帰路へとついた記憶が鮮明によみがえる。

あの男はアニメの武藤遊戯の言葉を忘れてしまったのか?「ルールとマナーを守って楽しくプレイ」というあの言葉を。それともあれか?デュエル外なら何やってもいいっていうのか?インセクター羽賀の様に憎たらしい男への怒りが今このブログを書いている今蘇ってきてキーボードをいつもより強叩いている。

私はそれからすぐに持っている遊戯王カードを売り払いに行った。確か3000枚ぐらいは売ったが金になったのはほんの一部のレアカードだけで、金額も1200円にしかならなかった。残りの値が付けられないカードを店員さんは「思い出としてとっておいた方がいいですよ」とおっしゃってくれたが、私は「そちらで処分してください」と言い放ちカードショップを後にした。

ごく一部の人間のせいで好きだったものすべてが嫌いになってしまう。一部のファンのせいでそのファン全体がそう思われる。一部のファンのせいでその界隈全体のイメージが決定づけられてしまう。

何かのファンである以上良識のある行動を心掛けたいものである。

コメント

タイトルとURLをコピーしました