※過去の日記・メモに加筆修正を加えています。時系列等に矛盾があるかと思いますが悪しからず
エピローグ
確かに記憶にあるのは大学時代にうつ状態があった。とにかく私はすぐに憂鬱になる性格だった。だが、自他ともに「病んでいる」「メンヘラ」という言葉で私の心身の状態に真剣に取り合わってはこなかった。
だが、新卒入社後すぐに極度の不眠で体調を崩し飛ぶように退職。親の前で2回も泣き崩れたのですぐに母に無理やり連れられ心療内科へ。
通院してからというもの働きもせず自室の子供部屋にずっとひきこもっていた。とにかく外に出て働くという行為が極度に怖くて一歩を踏み出せずにいた。
毎日毎日、朝食を6時にドカ食いして、8時に寝て、17時に起きて18時に夕飯を食べ、朝食までに延々とネットサーフィンで現実逃避したり不安をごまかしたりして、また6時に朝食を食べ…というニートを満喫するわけでもなくただ時間を貪り食って、死んだように生きていた。その時に健康診断を受けていたらE判定で埋め尽くされていただろう。
そんな生活を送って2年目、障害者の訪問介護資格を取得し介護の仕事に就くことができた。
あれよあれよと正社員にまで昇格したものの、その現場では色々と凄惨な体験をしたが一番私を病めさせたのは早い話人間関係である。
そしてまた逃げ出すようにその会社も辞めてしまった。再び地獄のニート生活の始まりである。
通院を開始してから4年目、再びニート生活を始めてから1年弱ほどが経過したとき、いよいよお金がない焦りから私はどうにか地獄の日々を抜け出す方法を模索し始めた。
正社員は諦めていたのでバイトを探した。それも在宅でできる仕事をだ。とにかく外に出て人目の中、人と一緒に働くということが出来そうになかったので、必死に自宅で籠って出来る仕事を血眼になって探した。だが在宅バイトを探すことはついには出来なかった。
いっそアルバイトは諦めて障害者手帳を取得して就労支援B型やA型で働こうと真剣に考え、作業所の情報を集めた。だがどこもしっくりくるところはなく、やはり将来の進路や単純に報酬の安さを考えたときにバイトをした方がいいと感じてしまった。
引きこもりという状態からまずは脱出しようと引きこもり支援の団体に電話もした。対面での面談が朝9時からしかできないそうなので、そこを頼るのは諦めた。
結局突破口を見つけられずにいつしか4時に寝て17時に起きるような絶不調な生活になった。
そんな生活を続けていたらいよいよ起き上がることもできず寝たきりな人生で1番だるい最悪な日々が訪れた。
以下医者に伝えていた症状のメモをそのまま掲示。
(2024/3/2)調子が悪い時は憂鬱、焦り、気分の落ち込み、全くやる気が起きず、ずっと眠い。起き上がって椅子に座るのも苦痛。ずっと横になってほとんど体を動かせない。また何事も億劫になり、外に出れない。人に会うのが怖い。母曰くぼーっとしている時間がよくある。何もしていないときとか無力感を感じるとふと死を考える。朝の薬が効いている実感がない。睡眠に関して睡眠の薬も飲むと翌日は眠すぎて何もできなくなるので最近はほとんど飲んでない。飲まなくても寝てしまう。薬を飲むと一日トータル12時間以上、15時間ぐらい寝る日も。
(2024/3/16)ここ3週間、気ふさぎ込む・考え込むことが増えてやる気もなくなった。また体がだるく一日12時間~15時間は寝ている、また布団で横になっている時間が多い。食事も減った(めんどくさい)。特別睡眠の質が低下しているわけではないが量が増えた。
ずっと将来に対しての不安、心身ともに体調が悪く何もできない焦り・諦め、八方ふさがりな今の状態に潰されそうになって毎日考え込む、ふさぎ込むことが増えた。どうにかして仕事を探さなければいけないが心身が付いていけない、それでまた焦りと落ち込みがある。一切のやる気が起きず体が動かせない日が多い。基本的には家にずっとひきこもっている。2週間に1回ぐらい?たまに人と会うが、心身ともに疲れる、なにより普通の普段の自分を保つのに凄く疲れる。相談そもそも私はなんの病気なのか?知りたい。就職のために福祉の支援機関を頼りたいが、今の状態で活動しても大丈夫なのか?もし適切な支援機関があれば教えて欲しい。うつ病あるいはその他病気なら(就労支援等の)福祉サービスを受けるために、障害者手帳を取りたい、診断書は書けるか?どこに相談すればいいのか?今の心身の状態とか疲れやすさとか、それらを色々考えると今すぐ一般就労をするのは無理だと思う。仕事につけてもすぐまた体を壊して、やめることになって、その繰り返しな気がするので、就労支援のようなところから公的な支援を受けて段階を踏んでいくことも視野に入れている。
と、こんな感じで自分の中では「行くとこまで行ったな」と人生終わったと感じていた。
診察嫌いと抱え込む性
女は悩みを話し、男は抱え込むというのをどこかで聞いたことがある。
私は今までずっと、前の主治医があまり親身ではなく冷たい感じを受けたので、正直薬だけもらえればいいと思ってあまり本心をあれこれ話せなかったのだった。
クリニックに通い始めての3年間、効いているのかよく分からない薬を出されるだけでろくに私の苦悩について親身になって効いてくれる素振りすら見せなかった以前の担当医。案の定Googleの評価は低過ぎる。当たらない占い館よりも評価が低いだろう。私はたった1〜2分のほどの診察に1400円も取られるのに嫌気がさして、いつも前と今の主治医の「調子はどう?」の問いかけに「良い感じです」と適当に答えて自分の辛さや困りごとなど伝えず最速で診察を終えていた。前の主治医の診察時間なんてのは結局最終的には30秒になっていた。
ついに苦悩を打ち明ける
その日、私は友人の助言により、辛いことや悩んでいることを今の主治医に相談することに決めた。
私は今の今まで睡眠薬と不安を和らげ薬を飲んでいたが、それがうつ状態を脱したり自堕落な生活を脱する手助けをしているとは思えなかった。私は明らかにひきこもりのうつ病の生活をしていたのでいっそのこと精神病になって手帳を取得して障害福祉の世話になろうと考えていた。
通院のその日もいつも通り気怠かった。よく眠れた気がしないし、なんらやる気も起きず、ペダルも重くて徒歩と変わらない速度に思える。
クリニックで呼ばれるのを待つ。
番号が呼ばれ診察室へ入る。
思い切って自分の今の症状、辛さを打ち明けた。そして社会制度や福祉のお世話になりたいという旨も伝えた。いつもなら1〜2分ほどの診察に15分を要したので主治医は驚いていただろう。
私は障害者手帳という言葉を口にした。そうしたら自立支援医療についての説明をされ、診断書を書いてくれることになった。どうやらその制度は医療費が無料になるとのことだった。
2週間後診断書を受け取った。そこにははっきりとうつ病と書かれていた。私はうつ病になったのだと、そこでショックを受けるというよりかは「やっとか」という気持ちになった。ただの怠惰や性格ではなく、れっきとした病気のせいだと認められて答え合わせで正解をもらったような気分になった。
やっとこれで前に進める気がした。
その診断書を持ってすぐ市役所へ行き申請をした。そして今は医療費は無料である。ありがたい。
その後
うつ病になってから処方薬が大幅に変わった。
イフェクサーとかいう、うつ状態に効く気分を持ち上げる薬を処方され、それを飲んでからやる気がじわじわと満ち溢れるようになり朝5時起き、10時就寝のような規則正しい生活をしている。
趣味のやる気も出てきた。外に出られるようになり、むしろ出たくなり、距離的に遠く行くのが億劫だったストリップ劇場にも行けるようになった。そこから導火線に火が付いたように友人や色んな人に会う機会も大幅に増えた。自主映画を作ったりボクシングジムに行ったりなど。そのための交際費を稼ぐためににバイトも見つけて働き始めた。まだ人に会うのは怖いし、時にすごく不安になったり、眠れなくなったり、朝から体が重いこともあるけれども、今はすごく人生が楽しい。
今の精神的に良好な状態は親交の深い友人や家族の支え、またストリップ劇場・踊り子の存在のおかげもあることをあえて明記しておきたい。
あんなに引きこもっていたのに週6日は外に出ている。家にいるのが逆に退屈で苦痛なまでだ。
薬のおかげか外に出て動き回りたい気分になっている。
睡眠時間も短くなって(常識の範囲内の収まって)時間が有り余っていて、ブログが沢山かける。嬉しい。
うつ病になることは辛いことだが、うつ病になってから人生が再び動き出した感じがする。
あの日、うつ病と診断されていなかったら、今も効かない睡眠薬を飲んで部屋に引きこもっていただろう。なのでちゃんとうつ病になって今ではよかったと思う。
今の人生は楽しい。辛いこともあるけれど、それでも生きていてよかったと思える。
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