これから介護職に就こうと思っている新卒へ、介護はマジでやめとけ

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はじめに

私は2年半ほどある障害福祉の現場で介護職をしていた。そして今も新しい職場で介護の仕事についている。老人介護の経験はない。
私はそこで過去に非日常的で嫌な思いをそれなりにしてきた。「そんなバカな」と思った私はネットでググる。どうやら非日常と思われた日々は介護業界の日常(あるある)であったのだ。

今回の記事はこれから介護職に就こうとする人間への一種の覚悟を持ってもらうため、あるいは理想と現実のギャップに苦しむ人間を減らすための記事である。

※すべて個人の感想です。いわゆるあるあるネタ。また個人情報保護の観点から一部脚色がしてあります。

いきなりだが、介護の仕事に就きたい確固たる信念や意思、動機の無い若者、例えば「就活に失敗して仕方なく」とか「とりあえず仕事に就かなければ」とかそんな不本意な理由で介護職への就職は非常に危険だ。特に安易に新卒カードを介護職に使うってしまうような人はよく考え直したほうがいい。自分の頭の弱さを。情報収集の甘さを。


新卒カード、ポケモンで言うならばマスターボールをあえて介護職に使うということの意味を。絶対的な新卒カードの価値を理解せずに使ってしまう22歳は非常にヤバいと思う。

事実、ほかの職種よりは就職は幾分かしやすいという現実はあるとは思う。
私なんてニート期間が1年あったが簡単に正社員になれたのがその証左だろう。

なので無職やニートがとりあえずお金のために介護職に就くというのを否定はしないし、私は介護職のおかげで生活ができ、結果今は娯楽を楽しめている。

だが、やはり若者は介護職に就かないほうがいいのではないかと思う。もちろん現在介護現場で働いていらっしゃる方やこれから就職しようとする方を否定するつもり、無理に止める権利はありません。

ただ、もちろん軽い気持ちでこの仕事をやる人はいないとは思うが、楽天的に前向きに「この仕事は無資格・無経験の自分でもなんとかなるっしょ!」「誰でもできる仕事だから大丈夫でしょ!」というような気持ちでやる仕事ではないかなと。

簡単に大けがあるいは生命にかかわる利用者さんが多いですから。
ミスったら簡単に事故・事件につながりかねませんから。
給料の割に負担がバカでかい仕事ですね。

そいうわけで長い前置きはこの辺で、介護職の問題点(というか個人的に嫌だったこと)を色々と挙げていきたいと思います。

3K(キツイ・汚い・危険)

散々擦られた3K。しかしこれは紛れもない事実。

体力的にキツイのは移乗やお風呂介助です。体力と筋力を使います。介護用機械があればいいのですが、それがないと人力です。ボディメカニクスが使えればいのですが状況次第でそんなものはあまり使えず筋力だよりのパワープレイ介助を要求されることもありました。それ以外にも何か事故が起きないように利用者さん同士のトラブルが起きないように神経をとがらせて監視をする必要があったのが心身ともにきつかったです。

また経験はありませんが夜勤勤務も引き継ぎ時の夜勤さんの表情や申し送りノートを見ると日勤よりもさらにきつそうでした。(夜勤に関しては楽だという現場もまた聞きます。事実は果たして?)

そして正社員は休みが取れずかなり無茶なシフトを時に組まれされるので介護の仕事は正社員ではお勧めしません。正社員とバイトの責任感や負担が段違いでした(そりゃそうかもしれませんが…)

体力以外にもキツイ部分はあります。特に人間関係です。その話はのちほど。

汚い点で言うと、よく聞くのがトイレ介助やおむつ交換などは慣れないうちは抵抗感があります。
失禁はよく遭遇したので、そういうのが苦手な方(得意な人はいないと思うが)には耐えがたい環境かもしれません。また唾液を触れてしまう状況も結構ありました。

危険な点で言うと対応をミスったら利用者さんが激高したり、パニックになったり、あるいは死に直結しかねないです。些細なルーティーンを阻害してしまったせいでパニックになる人が多かったです。
また転倒や誤嚥が特に怖かったです。食事中むせる人は多く、転倒のヒヤリハットもよく遭遇しました。

また利用者さんからのハラスメント、身体的・精神的暴力もありました。つねる・ひっぱたく・ひっかく・殴る、精神的な攻撃「呪い殺す」「道連れにする」「心中する」など。利用者(障害者)がみんな成人君主でか弱く守られる存在というイメージだったらそれはあなたの誤解です。本当に小賢しく性格が異常な方もいるのが現実です。この障害者は良い人ばかりという刷り込みは24〇間テレビによるものかもしれません。


そしてそういう利用者からのハラスメントは内内で処理されます。外には出ません。職員から利用者への暴力はすぐニュースになるのに利用者から職員への暴力は「介護業界なんてのはどこでもそういうもんだからさぁ」「それも仕事でしょ?耐えるのも給料に入ってるでしょ?」と言わんばかりに耐えることを要求されます。(あんまりひどい利用者は契約を解除されてましたが)

低賃金

私は正社員で年休110日いかないぐらいで手取りが15万でした。一応都会の給料ですよ?
時給換算したら労働量はパートさんの数倍なのに時給はほとんど一緒じゃねえか!ということもあったりなかったり。

税金なんですよね事業所の収入のほとんどが。なのでどんだけ頑張っても給料は増えません。
モノを売ってるわけではないので。まあ社会福祉の仕事はしかたないですね。ボーナスも減額されたりあるいは経営不振で無かったりしました。未だに退職した月のボーナスが振り込まれていなかったのには根に持っています。


そして介護職って精神を病むんですよ。まあまじめに働いていればの話ですが…
その代わりに沢山お金貰えるならまあまだ納得ができる余地がありますが、辛いくせに低賃金っていうのがもう救いようがない世界で…
これ後から知ったんですけどつらい仕事ほど給料低いっていう傾向があるっぽいです。

月30時間残業しても人生で手取りが20万を超えたことは一度もありません。
今の時代介護職に付いたら最後、孫の代まで貧困・ワーキングプアまっしぐらじゃないのではないですか?というかそもそも自分の子供すら、下手したら結婚すらできないんじゃないと妄想しています。

人間関係

まずは利用者様との人間関係構築が非常に難しい。まあそれは仕方のないことです。
ただ私が嫌だったのは職員同士の人間関係です。
介護職に就いている人は自分を含めちょっと変わっている人が多い印象があります。これめちゃくちゃオブラートに包んでいってます。言葉を選ばずに言えば一般の会社ではちょっとやっていけないような人(社会不適合者ともいえる)たちが少なくはない印象です。変わってるなんて生易しい言葉では収まらない人もいましたからね。

またパートのおばさんの愚痴・陰口・悪口を聞かされたり、現場の職員と施設の管理者や現場の人間と会社の上の人たちがバトったり、スタッフが利用者さんの悪口を言ったりしていたのを目の当たりにして、どんどん嫌いな人が増えていきました。そして自分もいつしか嫌な大人になっていました。ずっと眉間にしわが寄ってイライラしていました。

また年配のおばさん連中が気に入らない若者らを些細なことで会議で公開処刑したり、排除しようとする動きがありました。上層部の人間や管理者も年配のおばさんには気を使ってかあまり強く言えず半ばいいなりになっていました。役職付き < 気難しいおばさんの構図で私のいた職場は地獄化していきました。

人手不足

人は来ない、来てもすぐ辞めてしまう、そのくせ補充はされず仕事が増える。休憩もろくにない。
正社員は有給なんかろくに取れません。私はやめる時に全部消化したぐらいですから。

なんでも仕事はやらされますね。管理職やサビ管の書類を平職員で新人である私が作らされていました(サビ管・管理職の手当をよこせよ!)

面接に来た人も結構落としていたので介護業界が人手不足なのはえり好みしているからでしょうね。(まあ本当にヤバい人が来られても困るのであまり文句は言えませんでしたが)

そして優秀な人ほどすぐに辞めていきます。そして補充されたと思ったら変な人がやってきます。
現場が大変になります。そしてまた人が辞めていきます。その繰り返しです。
優秀な人は私がいたような終わってる介護施設にはやってはきません。なぜなら優秀な人はちゃんとした介護現場に在籍しておりそこを辞めないからです。

成長性がない

替えが聞くようなスキルは身に付きません。介護職のスキルしか身に付かないです。一生介護業界で働く人はそれでもいいかもしれませんが、そんな若者は稀でしょう。
洗濯機の使い方ぐらいですね、私が身に付いたの。あとはとくには身についてないのでまともに転職もできず、結局介護の世界に戻ってきてしまいました。

介護職にはまれば一生介護の輪廻?スパイラル?から抜け出せないんじゃないでしょうか?
まあ誰にでもできる仕事と介護職は言われますね、これはスキル的・資格的なハードルの低さという観点からは結構誰にでもできるのだろうともいますが、この精神的な価値観といった意味の「できる」っていう言葉においては誰にでもできる仕事じゃないです。誰もがやりたがらない仕事とまでは言えませんが必ずしも人気職というわけでもないこの仕事。たとえ高給取りに介護職がなってもできない人・やらない人はそれなりに多いと思います。特にネット論客とかね。

腰も壊しやすいです。あるあるですね。
私はまだ腰はやったことないですけど、それでも介助した後の肉体の疲労はなかなかです。特に誤った姿勢で介助すると腰に大ダメージを食らいます。毎回腰は張るような痛みが残ってました。恐らくやり方が悪いのでしょうが…


利用者さんによって体重の差が激しいので、重い人はかなり大変ですね。めちゃくちゃ汗かきます。あのボディメカニクスてこの原理とかあるじゃないですか?あんなもの数とキャパを超えた重量をこなせば腰普通にいわしますからね?劣悪な環境では腰の故障を遅らせるに過ぎないです。

無法地帯

これはあまり言うと報復が怖いので多くは語れませんが、少しでも労働法をしっていると、結構ガバガバなガバナンスをやっていました。

最近ニュースで若者の介護離れについての特集があり、YouTubeにも介護職の良さをアピールする動画があって、キラキラした感じで演出されています。3Kと呼ばれるきつい・汚い・危険を感じさせないような。もちろんそういう負の側面が改善されている介護現場もあると思います。しかし現実はもっと厳しいはずです。介護業界の広告って嘘っぱちだなだろうと思ってしまうんですよね。結局労働力その他もろもろを若者から、もう言葉選ばずに言うと、搾取するだけフリーライドするだけなのになにをいい感じに演出しているんだよと。腹が立ちますね。最近は外国人までそそのかして(だまして?)労働力にしようとしているではありませんか。国際問題になりますよそのうち。

おわりに

若者をリソースとして積極的に介護現場に投入するのこの昨今の流れに私は疑問を感じている。やりたい人が少ない・決して多くはない仕事なのにやりたいと思えるような施策もろくにせず介護職に誘い込む大人たちは改めて考えなおしてほしい。自分の子供に勧めることができる環境の職場なのかと。

まあでも悲しいかな現実社会受け皿とでも言いましょうか、私のような元引きこもりの社会不適合者な人間の受け皿としての部分を介護職は担っている側面があるのではないのかと思ったりもします。現実問題私は介護職というものがあって今ではよかったと思います。介護という仕事が無かったら今頃私は冗談抜きで野垂れ死んでいたでしょう。

それでもやはり普通の生活をしていきたい人にとって介護職というのはワーキングプア、病気の発症、その他諸々の諸問題の原因となっておりますので(管理職等に就けばまた条件は変わるかもしれませんが)、若者が軽い気持ちで介護職に就くのはオススメはしません。

まあこんくらいかな。

ということで、現介護職の体験談でした。

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