TOEIC、それは英語力を測るもの
断じて対策をして点数を取るものではない
が、我々英語学習者は日夜TOEICの点数を取りたいがために、真の英語力のことは忘れ、かりそめのTOEIC世界線の英語力を鍛えている。(TOEICの英語もできない人間はまともな英語力なんかないという意見には賛同できる)
我々はTOEICで英語力を鍛えていると勘違いしているが、その実、TOEICという世界の物語をなぞっているに過ぎない。TOEICというジャンル試験。いわゆるよくわからない民間の資格勉強と同じたぐいだ。だがその資格の効力は民間のくせして絶大なので避けて通れない就活生とか社会人とか多いだろう。本当に本当にかわいそうだ。
さて、英語力とは何か?
読む・書く・聞く・話す
上記4つがバランスよく高水準で出来ればできるというのか?はたまた挨拶と自己紹介ができればできるというのか?その辺を議論するつもりはない。
ただ私は語学というものは文法と単語が理解できればそれなりに語学力があると考えている。そして英語の文法は中高大とで死ぬほどやらされたので、ネイティブ並みの文法力はないにしても高校生向けの文法書に乗っているレベルの文法はおおかた理解できると考えている。
だがしかし、単語についてはかなり怪しい。そして時が経てば使わない、頻出度の低い単語は忘れてしまう。使わないものは廃れていく。なにごとも。
私は一時期、多読をして出てきた分からない単語をノートに写して調べて暗記するという、非常にかったるい地道で無意味な作業をしていた。
だが「これは非効率で効果も低いであろう作業だなぁ。時給貰ってもやりたくねえや」とぼやき、もっと網羅的に単語だけをインプットしたいので単語帳を探し始めた。
色々と調べてみると単語帳というのは沢山出てくる。だが多くても4000単語ぐらいしか載っていないような記憶がある。もっと網羅的な単語帳はないか?と探していた時あるものにぶち当たった。
そう、オックスフォード英和辞典である。
そいつはブックオフの語学コーナーにいた。
あきらかに分厚い、まるで辞書の様なフォルム。
ページ数、2245
これだ!と確信した。
そして値段を見ると破格の安さ220円。
私は意気揚々とレジへ進み、お会計。
裸のままそいつを渡され「レジ袋を廃止したやつは馬鹿か」と内心愚痴りながら帰路についた。
早速一番最初の「a」から暗記していく。
2日後?いや2時間後?いや20分後だな。
私は馬鹿馬鹿しくなりそっとジーニアス英単語帳を閉じた。
そして二度と英語の勉強をするのをやめた。
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